なにかのまねごと

A Journey Through Imitation and Expression

読書

使うための本

本には大きく分けて2種類あると思っている。それが「読むための本」と「使うための本」だ。 読むための本は主に小説や伝記など、使うための本は主に参考書などだ。 最近は英語の文法を勉強していて、本を「使う」感覚を久しぶりに思い出している。

それは予言されていたかのように

今日もキーボードを叩くのを楽しみに文章を書こうと思う。 しかし、今日話す内容は全面的に愉快な話というわけではない。それでも、私の心に刺さった棘ではあるから、キーボードを叩くことでその棘をなるべく抜いてしまいたいとも思っている。 今日はある集…

電子書籍派なんだけど気をつけていること

前にも書きましたが、電子書籍派です。 でも、電子書籍派として危機感を抱いていることがあります。それは、本屋で本を選ばなくなったことです。 結局電子書籍で買うのに本屋に行くのは正直な話気が引けます。そりゃそうです。普通の本屋にとって私はお客じ…

突然ですが、電子書籍派です。

突然ですが、私は電子書籍派です。私が感じている電子書籍のメリットは以下の通りになります。 思い立った時にすぐ買えて、すぐ読める かさばらない ↑なので、たくさん買っても捨てなくていい 検索すればすぐに本が見つかる(ダンボールの奥底だから読み返す…

エンジェル・ハウリング  私解釈

このエントリは、秋田禎信関連 Advent Calendar 2016 - Adventarの21日の記事になります。 この文章では、精霊アマワは何者であったのかということを中心にして、エンジェル・ハウリングの諸々を解釈していきたいと思います。 と思ったのですが、文筆力的に…

アラサー後半戦を生きる女オタクが読んできた小説たち

「ライトノベル個人史」みたいなものを書きたくなったりすることもあるのだけど(そして同時に、そういうものを聞きたいし読みたいぞ、と頻繁に思ったりもしているのだけど、あまり「順を追うように」書いてくれてる文章って、巡り逢えてなくて、常に飢えて…

白と黒のとびら 感想

夫の本棚に入っていたこの本。 白と黒のとびら: オートマトンと形式言語をめぐる冒険 作者: 川添愛 出版社/メーカー: 東京大学出版会 発売日: 2013/04/19 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (11件) を見る オートマトンと言えばチューリングマシン、形…

ハンターダーク簡易感想【ネタバレ】

ハンターダークを読み終わり、今2回目を読み返している。思ったことはたくさんあるけれど、取り急ぎ構成上の話だけ。 ハンターダークは近年の秋田作品の中では一番に読みやすいと思う。それはおそらく、物語が階段を登るように構成されているからだ。 まずは…

秋からオーフェン新シリーズ刊行開始を記念して超ネタバレあらすじを作ったよ

今から約15年前、富士見ファンタジア文庫の超有名シリーズだった魔術士オーフェンシリーズが、文庫最終巻から23年後と舞台を移して、この秋から新シリーズが刊行されることになりました。http://www.tobooks.jp/books/book_046.html しかしもう話の内容を忘…

機械の仮病 第二回感想

第二回、凄く怖かったです。それは機械病とか理解不能な子供達とか、そういうところとは全然関係なく怖かったです。何が怖かったかというと、ただ一つ。主人公の『女』っぷりです。 もう秋田氏はどうしてこんな女を描けるんでしょうか?今回の主人公は、(善…

スレイヤーズ1 リナとキメラの魔法戦士 感想

というわけで、角川つばさ文庫の『スレイヤーズ1 リナとキメラの魔法戦士』を読んでみた。大まかな筋としては原作第一巻スレイヤーズ!をナーガやシルフィールも交えてリライトしたものだった。当然と言えば当然かもしれないけれど、子供向けに長いセンテン…

スレイヤーズ2 リナと怪しい魔道士たち 感想

うおぉぉぉおぉぉお! ちょっとこれ面白かったですよ!思わず大声を上げてしまうくらいに!個人的に原作2巻を超えたかも知んない。つか超えた!この話って原作スレイヤーズのなかでも結構切なく陰惨で救いのない話なんですが、それが切なさそのままに健やか…

機械の仮病感想

別册文藝春秋2009年5月号掲載、秋田禎信『機械の仮病』を読んだ。初読の感想は、なんか切ない話、と思った。以下、ネタばれ。 先ほど、ふと気がついた。里越瑞穂は完全に機械になってしまった。機械はモノを考えない。だから彼女は死んだのと変わりのない状…

本気のベンチャー

私が敬愛してやまない秋田禎信氏の作品に、『誰しもそうだけど、俺たちは就職しないとならない』という、就職をテーマにしたナンセンスギャグ小説があります。主人公の『俺』と田代の二人が大学4年の夏になり、就職を考えるためあれこれ語り合ったり行動した…

秋田禎信総合お祭り本発売決定!?

というわけで、今日のモツ鍋を見て非常に盛り上がりました。 http://www.motsunabenohigan.jp/work/workinfo.htm リクエストする話は自分の中ではもう決まっています。というか、かなりあっさり決まりました。コミクロンが主人公で、一巻の直前、アザリー討…

エンジェル・ハウリングを読んで思ったこと

エンハウを読んで思ったことがある。言葉とは愛だと。実際にはそうではないだろう。人を傷つける言葉というのは確かにあるし、そんなものは愛とは呼べない。だからこの直感を分析するのならば、愛とは言葉で伝えるものである、ということになるだろう。そし…

我が呼び声に応えよ獣

ようやく再読が終わりました。以下、ネタばれ全開感想。 9月に書いた記事 http://d.hatena.ne.jp/KZE/20080909/p1 ではオーフェンがアザリーに抱いていたのは恋心だと決めつけ壮大な誤読をしました。というわけで、そこら辺を注意しながら読みました。作中…

エンジェル・ハウリング雑感

今日、エンハウ10巻第7章からのクライマックスを読み返した。エンハウは私が一番好きな物語だが、それはこの物語で描かれているテーマが『信じること』についてだからだ。私は10年来の友人の友情さえも疑うような人間だった。そんな私にとって、この物語で語…

我が呼び声に応えよ獣(読みかけ)

フタゴ・フラクタさんのこの記事、秋田禎信『我が呼び声に応えよ獣』読了 / オーフェン再読(01)を読んで、私もオーフェン一巻にあたるこの本を読んでみようと思いました。 何せ私の中でのオーフェンは完璧超人。自分の面倒は自分で見れるし他の人の面倒まで…

オーフェン世界新作小説キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!

モツ鍋の悲願の今月の雑記、毎日更新するとか宣言してましたが、まさか書き下ろし小説まで含めての毎日更新宣言だったとは…。『魔術士』という単語を見たときのテンションの上がりっぷりといったらなかったです。 タイトルが『あいつがそいつでこいつがそれ…

スカイ・クロラ読み返しました

いや〜、自分の記憶力と理解力をいろいろと疑ってしまう読み返しでした。原作にも瑞季居たじゃん。函南が水素の子供なんて大嘘じゃん。 そして、押井守はやっぱり原作クラッシャーでした。でも、いい原作クラッシュだったと思います。森博嗣自身がパンフのイ…

ひとつ火の粉の雪の中

私が一番好きな作家は秋田禎信だと何度も書いているが、今日秋田禎信のデビュー作であり処女作でもある『ひとつ火の粉の雪の中』を読み返してみた。 正直、これだけの話を17歳で書いたとは信じられない。秋田氏自身は何度かインタビューなどで受験生が現実逃…

エンジェル・ハウリング

私が一番好きな物語は、秋田禎信のエンジェル・ハウリングだ。この小説に描かれている、人を信じるということ、愛を伝えるということの意味というか、方法が大好きだ。言葉(愛)は伝えたい人にきっと伝わる、それを信じることは出来る、その結論が出るまで…

カナスピカげっつあんどよんだ。

というわけで感想。一応ネタバレなしのつもりというかまだ感想がまとまりきっていないのだけれど。 結論から言うと凄く面白かった。面白いだけではなく、とても素敵な話だった。個人的には星の王子様並みの名作認定。(追記:一晩頭冷やして、さすがにこれは…

秋田禎信インタビュー

今月発売の野性時代とIN★POCKET両方を買った。お目当ては秋田禎信インタビューだ。 インタビューを読む前は、このインタビューで秋田氏に幻滅してしまわないだろうかと不安だったが、インタビューを読んでみてますますファンになった。特に、IN★POCKETの中の…

秋田禎信新刊発表!!

うひょー!!ついに秋田禎信の新刊が発表されたよ! http://www.7andy.jp/books/detail?accd=R0253579 タイトルはカナスピカ。今度は講談社からかぁ。この値段だとハードカバーか、ちょっと厚めのシルバーボックスだろうか?どちらにしても喜ばしいことだ。 …

さおだけ屋はなぜ潰れないのか?

さおだけ屋はなぜ潰れないのか?を読んだ。なかなか面白く、さくさくと読んでしまった。 この本の面白さは、タイトルの秀逸さにも見られる通り、視点の面白さにある。7つのエピソードで構成されるこの本は、各エピソードごとにテーマとなる会計の話題と、そ…