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スレイヤーズりばいばる

日常

 今、自分の中でスレイヤーズがリバイバルブームを巻き起こしている。きっかけはDVDボックスの発売だ。

 スレイヤーズのTVアニメが放送された当時は、私は小学生だった。TVアニメを見たときはまだ面白いアニメだという認識しか無かった。しかしある日珍しく、母が本を買ってくれると言い出した。そこで私はたまたま当時の原作最新刊であった死霊都市の王を手に取り、それから私の人生は変わることになったのだ。


 本を開いたときのことはとても良く覚えている。まず、最初の挿絵に疑問を抱いた。カラーページのある漫画なんか珍しい。そう思ったのだ。そう、私はスレイヤーズを漫画だと思っていた。そして本文を開いたときに絵が全くないのにびっくりした。何で字しか無いんだ?そう思いながら何ページかぱらぱらとめくって、これは小説だったのだとようやく気づいた。それが私のライトノベル初体験だった。

 この本はとても面白く、小説なのに漫画みたいな感覚に戸惑いながらもあっという間に読み終わってしまった。途中から買ったせいもあり正直話にはよくわからないところも多かった。しかしそんなことは物語を楽しむことに関して全く問題にはならず、むしろそのよくわからない部分に非常に想像力をかき立てられ、私はスレイヤーズの世界にどっぷりとはまり込むことになった。この作品が、私のオタク街道への導き手になったのだ。

 それからは凄かった。それまではMステを毎週欠かさず見るだけに飽き足らずラジオのJPOPランキング番組のめぼしいものを欠かさずチェックしていた様な子供だったが、最新のJPOPシングルチャートなど全く気にしなくなった。アニメの録画、既刊の買い集め、アニメ雑誌の購読開始、サントラの入手、グッズ収集、同人誌の世界への接触、などなど、スレイヤーズをきっかけにして様々なオタク世界に触れることになった。スレイヤーズが無かったらアニメを見るのは小学生で止めてしまっていただろうし、秋田禎信をはじめとする数多くのライトノベル作家との出会いも無かっただろう。


 その後読んだオーフェンブギーポップなどにもやはり衝撃を受けたし、これらの作品については書評じみたことを考えたりもした。しかし、スレイヤーズだけはそれが出来ない。なぜなら、この作品こそが私の原点であり、原点ははかるものではなく定めるものなのだから。原点の無い定規でものの長さが測れる程私は器用ではない。