なにかのまねごと

A Journey Through Imitation and Expression

秋田禎信新刊発表!!

 うひょー!!ついに秋田禎信の新刊が発表されたよ!
 http://www.7andy.jp/books/detail?accd=R0253579


 タイトルはカナスピカ。今度は講談社からかぁ。この値段だとハードカバーか、ちょっと厚めのシルバーボックスだろうか?どちらにしても喜ばしいことだ。
 なんか青春小説っぽいのも期待大。秋田独特の遠回しな人物描写が大好きなので、そういう描写で書かれた青春小説は自分の想像力次第でどこまでも胸に刺さりそうだ。


 オーフェンの頃から思っていたのだけれど、秋田禎信の文章は、直接的な心理描写をしないというところに一番大きな特徴があるように思う。国語の教材にふさわしい感じというか、とにかく読み手に想像力を求める作風。○○は悔しかった、と書く代わりに、○○は目を伏せて下唇をかんだと書くような。ここで読者は、なんで○○は目を伏せて下唇をかんだのか考えなければ話についていけなくなる。エンジェル・ハウリングなんかはその極地と言った感じで、キャラクターの行動の意味を想像しなければ、ヒロイン達の置かれた境遇の辛さも、そうした辛さから来る決断の意味も全く分からない作りになっている。逆に言えば、登場人物たちの行動からその心情を想像する楽しさがある作風と言える。
 そんな秋田の魅力にどっぷりハマってる私としては、この新刊が楽しみでたまらんのですタイ。