なにかのまねごと

A Journey Through Imitation and Expression

あたし彼女 〜最強のツンデレ小説〜

 第3回日本ケータイ小説大賞あたし彼女を読みました。泣きました。恋空のときも泣いたからもう自分はスイーツ(笑)だと認めましょう。25になってもスッピンで街を練り歩き、少年漫画が好きで、ファッションも大して気にしない女だけれど、ケータイ小説面白いよ。
 最初のうちは「キョーレツだなー、このアキという女は」などと思って読んでいたのだけれど、ブレスレットを買うエピソードのくだりあたりから、この女、実はツンデレ?疑惑が持ち上がり、それからどんどんどんどんデレ分が大きくなっていく過程が楽しくてたまりませんでした。
 そしてデレ分が大きくなってしまったからこそ見えたトモとの隙間。カヨの存在。それを乗り越えようとするアキの健気さに泣かされました。最後はなんだかんだいってハッピーエンドに終わるのもよかったです。
 とにかくツンデレの一人称小説というのは初めて読んだので、新鮮で面白かったです。もうね、ツンがデレに変わっていくところがこの小説の最大の山!アキ可愛い!
 ただし、アキはビッチ系ツンなので、そういうのが苦手な方にはお勧めしません。でもなー、アキみたいな子を攻略するギャルゲーやってみたいです。