なにかのまねごと

A Journey Through Imitation and Expression

輪るピングドラム12話がすごかった

 まさに急展開。開始10分でヒロインが死ぬという忙しさを見せた1話を超えるんじゃないかというほどの情報の密度。とにかく面白かったので今後の展開予想という妄想を書こうと思う。

KIGAという組織について

 KIGAとは企鵝、中国語でいうペンギンのこと。3人の父である剣山は着ているジャンパーの背にあるマークから、KIGAに所属していると考えられる。12話での晶馬の台詞によると、KIGAは犯罪組織であり両親はこの組織の指導的幹部だという。
 個人的には、この団体は宗教団体的側面と製薬会社的側面を強く持っていると考えている。

金色の林檎の木について

 この金色の林檎の木についての罪を剣山らしき人(メリーさん)が背負うときには、すでに3人の子供たちがいる。けれどもお母さんらしき人はいない。つまり、金色の林檎の木=千江美で、灰は凄くレアな薬。それを盗み出した剣山をKIGAのトップ(女神様=○代子?)は許さなかったため、報復として陽毬が毒殺(=陽毬の病気の原因)されることになる。
 陽毬に使われた薬もしくは剣山が盗みだした薬が、OPに出てきており12話でもちょっと写ったアンプルだと推測している。また、OPの最後に出てくるKIGAマーク入りの林檎も、KIGAによる薬物を暗示しているように思う。
 ついでに、両親がいなくなった時期が16年前の事件があった時期とはだいぶずれているのも、失踪の原因がKIGAからの追放でありそれが灰を盗んだがゆえに起きたものなら納得が行く。

ピングドラムについて

 ピングドラムとは桃果の日記そのものではなく、日記の記述を再現することによって手に入るものだと思っている。苹果が日記の内容を再現しようとしていたのは周知の通りだが、実は真砂子も10話の暗闇で記述を再現している。冠葉の耳に吐息をかけ、唇を奪っているのがそれだ。更に偶然ではあるが、晶馬と苹果のペアでも4話である程度日記の内容が再現されている。逆に、多蕗&苹果ペアでは再現が途切れてしまっている。これは大きな意味を持つものだと推測している。
 ではピングドラムとは何なのかというと、単純に解毒剤もしくは特効薬だと思っている。それが何故日記の再現で手に入るのかはわからないし12話でプリクリ様が晶馬と苹果に向けた「お前たちはピングドラムを失った」という発言とも矛盾するが、しかしピングドラムが無いと陽毬とマリオの命がない、というからには特効薬的なもの(仙豆みたいな)であることは間違い無いだろう。

マリオの表記について

 今のところクレジットでは夏目マリオとカタカナで表示されている名前だが、毬男などのように陽毬と同じ字を使っているのではないかと妄想している。それが何故今伏せられているのかはわからないし、マリオはマリオでカタカナの名前であるだけなのかもしれないが。