高校時代の実践的経済教育(ついでに仮想通貨)

 高校時代、文系クラスに所属していました。
 まぁ、文系クラスなので政治経済を履修させられるわけですが、そこで非常に面白い授業を体験させてもらいました。
 株式投資のシミュレーションです。証券会社がやっている株式投資のシミュレーションサービスを授業で体験できたのです。
 4、5名くらいの班に分かれて、資本金1000万を新聞で調べた実際の株価で売り買いし、1ヶ月ほどの期間で最終的に一番資本を増やした班が優勝、という内容でした。
 この授業、受けた当時はあまり意味がわかっていませんでした。
 そのため、私がいた班はとりあえず全額投資するのは怖いよね、ということで、300万くらいだけを投資してちまちまと小銭を稼ぎ、最終的に微妙にプラスで終わりました。
 ちなみに優勝した班は1000万を全額投資に回し、かなりぶっちぎりで優勝していたことだけ覚えています。
 まず当時の私に足りていなかった認識は、手元にある1000万の位置付けです。その資金は、全額リスクに回していい資金なのか、それとも最低限守るべき資産も含まれているのか、そこの見極めからして全くできませんでした。
 今だったら、手元の1000万は投資に回すべきと決めたお金なのだからということで全額投資に回していることでしょう。
 もう一つわかっていなかったのは、株のリスクの話です。なぜ300万しか投資に回さなかったのか?それは下手をしたら300万が丸ごと無くなってしまうかも、という極端な心配をしていたからです。うちの班ではたぶん株価の上下幅についてわかっている人は誰もいなかったのでしょう。もしいても言い出せなかったか。
 少なくとも私は株価というのは数%のスケールで上下するものだというのはわかっていなくて、もっと怖いものだという無知の状態でした。これも、今ならよほどのことがない限り1回の取引で資産が全部目減りすることはない、ということで、もっと積極的に投資をすることでしょう。
 こんなにいい教育を受けたことを今まですっかり忘れていたのですが、今日、思い出したので思い出話としてメモしてみました。
 ちなみに思い出したきっかけは今話題の仮想通貨です。それをきっかけに投資について色々と考えていて、そういえば高校時代に株式投資シミュレーションをしたなぁ、ということを思い出したのでした。

 私は今まで自分の資産を投資に回したことはありませんが、仮想通貨は明らかにバブル状態にあるなぁ、と端から見ていて思っています。
 みんながそこに価値があると思っているから値上がりしているだけで、実際の価値はもっと低いだろうというのが私の考えです。まぁ、これも株式についてよくわかっていなかった高校時代の私から何も進歩していなくて、無知ゆえの忌避感からそう思っているだけかもしれませんが。
 でもそう思っているからにはバブルがはじけるきっかけについても考えてみるのが筋のような気がするのですが、具体的なきっかけというのはなかなか思いつかないです。とりあえず、何かのきっかけで仮想通貨が現金化できないという事態になったらバブルは弾けると思うのですが、その何かのきっかけはなんなのか?というのが想像できない。
 仮想通貨の価格と一般に流通している通貨との釣り合いがどこかの時点で取れなくなったら現金化できなくなるだろうとは思うのですが、その釣り合いが高止まりしたまま限界を超えるのか、何かのきっかけで釣り合いが下がり現金化できる限界を超えてしまうのか、それすらもわからない。
 ただ、この仮想通貨が投機対象になっている現状は本来の仮想通貨の意味を考えると、作った人的には非常に不本意な現状なのだろうなぁ、とは想像します。
 仮想通貨は本来、中央集権的に発行される現在の通貨に対するカウンターとして考え出されたものだというのが私の理解です。
 けれども現状としては現在の通貨に従属する形で、現実通貨に換金できるから意味のあるものだ、と考えられている。
 仮想通貨がそのジレンマを超えて、現在の通貨に取って代わり一般に流通する通貨となることができるのか?
 その答えは全くわかりませんが、考えてみると結構面白いなぁと思う次第です。