なにかのまねごと

A Journey Through Imitation and Expression

Bamboo Sketchでお絵描きレビュー

 今日、溜まっていたヨドバシポイントを活用してBamboo Sketchを衝動買いしました。で、手持ちのiPad Airでクリスタを使い早速お絵描きしてみたのですが、ちょっと実用には難しかったです。というわけで、以前買ったT90chi+13Q41と比べてレビューしてみようと思います。 使っているソフトはWin版とiOS版という違いはあるものの、両方クリスタです。

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6日のはT90chi、11日のはiPadAir

 まず気になるのが、iPad AirとBamboo Sketchの組み合わせだとパームリジェクションが効かないと言うことです。T90chiは効くのに。なので、画面に手を置きつつ絵を描くには手袋が必須となります。これも当然完璧ではなく、結構な頻度で線が引けなかったり明後日の方向に線が引かれるということを体感することになります。辛い。

 次に気になるのが、細かいストロークの線が引けないということです。体感で2ミリ以下のストロークは線が描けません。これは結構致命的。また、細かいところを波線でつぶすということも無理でした。実際にペンを動かしていても線が追随しないのです。なので、T90chiの方では絵の拡大縮小はほぼせずに全体を見ながら描けるものが、iPad Airの方だと目元口元などは拡大しないとろくに描けませんでした。鼻の斜線もちゃんと引けてないのですが、ここは拡大してまで斜線を引くのもちょっとあれだったので、ちゃんと引けてない状態のものを残してあります。

 びっくりしたのが絵を描き終えてから日付とIDを入れようとしたときですが、全体表示をしてから書こうとすると8の字が書けないのです。小さい字だと丸が二つ繋がった形がちゃんと書けず、逆三角形みたいな形になってしまう。仕方がないのでこれも拡大してから書き直しました。

 また、ホバー表示(ペンを画面に近づけるだけでカーソルを出す機能)にも対応していませんでした。

 あと描き心地。Bamboo Sketchはペン先がわずかに沈むように作られているのですが、これが邪魔をして短めのストロークをつなげて描く描き方には全く向きません。筆圧のかけ具合も邪魔をされる感じがします。描き心地ははっきり悪い。13Q41の方はカツカツとした硬い描き心地ですが、下手に柔らかいよりはずっといいです。

 というわけで、Bamboo Sketchでお絵描きは向かないということが分かりました。ペン入れはする気にもなりません。

 どうしてもiPadでお絵描きしたいならApple Pencilと対応iPadがいいのでしょう。それならそもそもペンの検出方式からして別物なので、Bamboo Sketchのようなガッカリ感はないはず。

 結論としては、そろそろ買い替えをして新型iPadApple Pencilが欲しいなぁ、というものになります。T90chiも悪くないんだけどね。

popIn Aladdinを先行予約で買った

 popIn Aladdinというスマートプロジェクターを買ってしまいました。

 元々テレビが欲しいなー、と思っていて、でも子供がいるから事故とか画面の破損とか怖いなー、とも思っていて。そんな中でプロジェクターをテレビ代わりに使うというのは悪い選択肢ではないなぁ、と思っていました。で、プロジェクターなら天井からぶら下げて、電源はシーリングから取れるといいなぁ、映像は無線で飛ばしてさぁ、などと夢をみていたのです。

 そしたらその夢にぴったり合う品が見つかり、それがpopIn Aladdinでした。

 公式サイトはこちら↓

aladdin.popin.cc

 こちらの商品、シーリングライトになり、プロジェクターになり、BluetoothスピーカーにもなるAndroid搭載機なのです。新し過ぎる。

 で、5月6日まで二子玉川蔦屋家電で体験ストアが出展されているということで早速行ってきました。

store.tsite.jp

 個人的に確認したかったことはただ1点。テレビの代わりになるのか?ということです。そのため、次のような質問をしてきました。

Q. 明るい部屋でも見えるか?

A. 暗い部屋で見るよりは薄くなるけれど、このくらいの明るさでも問題なく見えるかと思う。

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部屋の明るさと投映画面の明るさの比

 この写真、加工などは特に入れていないし撮った時の明るさがそのまま素直に反映されていると思うので、このくらいの明るさでは問題ないと思っていいと思います。というか、私は問題ないと判断しました。

Q. 我が家ではテレビコンテンツはtorneで見ているけれど、torneを投影できるか?

A. 製品の出荷までにはできるようにする予定。

 なるほど、といった感じです。現状ではAirPlayで投影したり、popIn Aladdin自体にtorneをインストールしてそれを映すことはできないらしいのですが、対応予定ということで納得です。

 で、ここがクリアできてれば十分テレビ代わりにはなるだろうと思い、納得の上お買い上げ決定しました。

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本体の様子

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投影された画面の様子

 その他、いろいろ聞いてきたことや調べたことを以下に箇条書きします。

  • 基本的には朝晩に寝室で使うことを想定した商品。
  • 朝晩に合わせて厳選したポジティブなニュースを寝室に配信する。
  • 子供向けコンテンツは充実させている。子供向けのなぜなにコーナーなどは声優さんに朗読をお願いしている。YouTube Kidsが使える。
  • 明るさは700ルーメン。この明るさは寝室で見るのにちょうどいい、明るすぎず暗すぎずで設定した。
  • スピーカーはharman/kardon。Bluetoothスピーカーとしても使える。
  • シーリングライトとしては、調光、調色機能搭載。
  • スマホの画面なども投影できる。
  • 搭載するAndroidに自由にアプリをインストールしたりはできない。
  • レンズは上下に稼働し画面の高さ調整ができる。加えて台形補正機能付き。
  • スクリーンがなくても壁に投影ができる。
  • 稼働音はエアコン程度の大きさ(35dB)。
  • 解像度は1280x800(WXGA)。
  • 投影面まで1.5mで約60インチの投影サイズになる。投影面までの距離が0.5m長くなるごとに画面サイズは20インチほど大きくなる。2.0mでは80インチ。
  • AirPlay / DLNA / Miracast対応
  • 先行予約価格は44,800円だが、実売価格は99,000円ほどになる予定。

 でも、ここまで聞いて予約購入までしたのに発売日を聞くのを忘れたうっかりさんです(^^;)。今問い合わせ中なので、お返事が来たら追記します。

まとめ

 この機能の充実ぶりで先行予約価格の44,800円は正直破格ではないかと。4万円台で買えるテレビは40〜50インチ程ですし、プロジェクターの同価格帯のものと比べても基礎スペックだけでちゃんと張り合えてます。

 これでWi-FiBluetooth対応でスピーカーとライトがついててAndroid搭載で取り付け簡単で……とか並べていったら確かに実売予定格の99,000円が相当に思えます。

 というわけでお買い上げしてしまいました。

 実物が届いたらまたレビューしたいと思います。

 ちなみに、先行予約は5月31日までの受付、更に5月6日まで抽選での全額キャッシュバックキャンペーンをやっています。詳しくはfacebookの公式ページ、 https://www.facebook.com/popInAladdin/ をご覧になってみてください。私はちゃっかり応募しました(笑)。

 本当に届くのが楽しみです。

 

【2018年10月6日追記】

 発売日について問い合わせたところ、9月には届くという話だったのですが、先日メールが。関西の台風の影響で生産に滞りが生じ、10月9日から順次発送という日程になったようです。

 届くまであと少し。楽しみです。

 

【2018年11月18日追記】

 もう結構前に届いて記事も書いていたのにリンクを忘れていました。

 届いて1週間の時点でのレビューは以下です。

kze.hatenadiary.jp

ネットが豊かにするコミックアート世界

 ネットが普及してそろそろ20年くらいになるかと思います。この20年、大きな変化がたくさんありました。

 この記事では、コミックアート分野の成長に目を向けます。

 この20年でコミックアート分野はものすごく飛躍しました。全体のレベルが底上げされただけではなく、トップ層のレベルも上昇したのです。

 この成長には、デジタルツールも当然寄与していますが、それ以上にネットの影響が大きいのではないかと思っています。

 ネットを通じて素晴らしい絵に触れ、一歩でも半歩でもその絵よりも前に進んだ絵を描く。そんなことを様々な絵描きの人が実現してきたからこそトップ層のレベルが進歩したのだと思います。

 また、ネットを通じて素晴らしい絵に触れ、一歩でも半歩でもその絵に近づこうとして絵を描く。そんなことを様々な人々が実現してきたからこそ、全体のレベル向上があるのだと思います。

 これはすべてネットによる恩恵なのです。

 そんな中で弊害も語られます。曰く、今のクラスで1番の絵が描ける才能のある人はいきなり世界レベルと比べられてしまい絵を辞めてしまう、という話です。

 でも、個人的にはあまりそれは当たらないのではないかな、と思います。残酷な話ですが、壁に行き当たって辞めてしまう人はどこかで必ず辞めてしまうからです。絵を続けるのならばどこかで必ず壁に行き当たるのですから。

 それよりは、クラスで1番の絵が描ける才能のある人が早いうちから世界レベルと自分を比べてもっと良い絵を描こうと取り組むようになることの方がずっと良いことだと思います。成長を軸に考えた場合、井の中の蛙であることの方がよっぽど怖いとおもうのです。

 そして以前にもブログに書きましたが、ネットには数字がついて回ります。ある絵が何万もの人に見てもらえたことがわかる代わりに、ある絵は30人くらいにしか見てもらえてないこともわかるようになりました。後者の側の人たちの気持ちは大変厳しいものがあります。

 けれども逆に、あまり見てもらえてないけれども続けている人の姿というのも見えるのです。そしてそうした姿勢を持った人々がいるからこそ、全体のレベル底上げが成ったのだろうと思います。

 そしてさらに、少ししか絵を見てもらえてなくても、見てくれた人の顔がネットを通じて見えることもある、というのが最近の個人的な学びでした。先日、10年くらい前の絵を再投稿したところこの絵を覚えているとSNSでおっしゃってくれている方を発見したのです。これは非常に嬉しかったです。

 そういうこともあるので、やっぱりネットはコミックアート分野の世界を非常に豊かにしてくれたと個人的には思うのでした。