なにかのまねごと

A Journey Through Imitation and Expression

popIn Aladdinが届いて1週間使ってみたレビュー

kze.hatenadiary.jp

 

 今年5月に先行予約で買ったpopIn Aladdinですが、1週間ほど前に届きまして、この1週間使い倒してみました。そのレビューを今回書きたいと思います。

 

結論:最高です

 今年本当に買ってよかったものNo.1です。スクリーンの前からなかなか離れられません。

 以下、詳細です。

我が家のニーズ

 まず、我が家にはテレビはありませんでした。テレビ番組を見る時はnasneを使ってPS3経由でPCディスプレイに映すか、iPadtorneアプリで視聴していました。

 でも、大きな映像で見たいよね…。

 だけどでっかいテレビは置き場所がなかなかないし、子供も小さいので画面を割ったり倒れてきたりとかの事故が怖いなぁと思っていて、じゃあプロジェクターがいいのかもと思ったりもしたのですが設置とか難しそうだし、子供がいじるのが怖い問題は何も解決しない、と思案していました。

 そこに天井設置できるプロジェクター、popIn Aladdinの情報が舞い込んできたのです。

popIn Aladdinでテレビは観れるのか?

 popIn Aladdin + α があれば観れます。うちでは+ αはnaneでした。

 popIn Aladdinでテレビを見るには、DIXIM PLAY for popIn Aladdinというアプリから家のネットワークにあるデジタルレコーダーにアクセスをして、ライブチューナーという項目を選択する必要があります。

 概要はこちら

aladdin.popin.cc

 対応している機器のリストはこちら>接続確認済み機器>popIn Aladdin版

www.digion.com

 うちではデジタルレコーダーがたまたまnasneでしたが、リンク先を見ていただければわかるようにディーガやAQUOSなどにも対応しています。

 NECLaVieの一部も含むかなり幅広い機器に対応していますので、ご自分がお持ちのデジタルレコーダーをご確認ください。

 ちなみにこのDIXIM PLAY for popIn Aladdinは有料アプリですが、2018年12月31日までにpopIn Aladdin本体を購入したユーザには無償で提供されます。テレビ機能が気になっている方はご注意ください。

 そしてテレビ機能ですが、うちの無線LANが最新の11acでないせいか、時々再生中にバッファリングが入り一時停止してしまいます。30分に一回あるかないかぐらいなのですが。ここは環境を改善していかねばと思っています。

録画は観れるのか

 録画についても状況はテレビとほぼ同じです。ただ、録画についてはデジタルレコーダーに加えてNASのものが再生できる場合があります。上記の対応機器に録画が再生できるNASについても書いてあるので、ご参照いただければ幸いです。

ゲームは映せるのか

 これについては現状我が家では無理です。うちにあるゲーム機はPS3だけですが、これの映像をpopIn Aladdinに映す方法がありません。

 今後のアップデートで何とか方法ができないかどうか願っているところです。

iOSゲームなら大画面でできる

 今のところ、popIn AladdinはiOSの画面ミラーリングに対応しているので、これでiPhone / iPadの画面をpopIn Aladdinに投影すれば大画面で遊べます。

 まぁ、iOSゲームは手元のタッチパネルを見ながらの操作になるので、あまりこれのメリットは感じませんが、でもゲーム内のムービーを大画面で見れるのはいいなぁと思いました。

アプリの使い勝手

Youtube

 普通に使えます。検索する時はマイクを使った音声検索が割と認識がいいのでそれで。アーティストの公式ライブ動画などを見ていますが、音飛び、映像飛びなどなく快適に視聴しています。

 間に入るCMも5秒すぎたら決定ボタンで飛ばせるのでストレスにはなりません。

AbemaTV

 popIn Aladdinに入っているからという理由で何となく身始めたのですが、独自のニュース番組など民放にも劣らない感じがします。

 あと便利だと思ったのが「あとで観る」機能です。その名の通りの機能なのですが、番組の放送中にpopIn Aladdinの前にいなくてもいいので助かります。

スクリーンセーバ?

 popIn Aladdinのホーム画面で30秒ほど放置していると、スクリーンセーバモードみたいなものに入ります。

 時計が表示されたりするのですが、面白いのが流れてくるニュース。普通の社会ニュースもあるのですが独特なガジェットについてのニュースもそこそこ流れてきて、まぁpopIn Aladdinを買ってしまった我が家なので面白く見ています。

 このニュースだけのアプリとかもあればいいのに、と思います。

その他

 うちではあまり使っていませんが、その他のアプリとしてTEDやspotifyなどもあります。

 でも、個人的にはAmazon prime videoなどが充実してくれると嬉しいなぁと思います。

無線スピーカーとして

 スピーカーの音質は悪くないです。でも、iPhoneからAirPlayで音を飛ばしていると10分に1回くらいという結構な頻度で音が途切れます。なんでだ?

プロジェクターとして

静音性

 もともと寝室に置くことを前提とした商品だけあって、これはプロジェクターとしてはかなりいいのではないでしょうか?寝る前の本当に静かな時にわずかに駆動音が聞こえるのと、起動する時にやや音が聞こえますが、それ以外では駆動音は全く気になりません。

 オフィスとかで使うプロジェクターがかなりうるさいのと比べると本当に静かです。

画面の綺麗さ

 これはさすがに大型テレビの方に軍配が上がります。けれども、無線LANで飛ばせる程度の画質の映像を流すには十分だと思います。

 部屋が明るくてもちゃんと見れるのが嬉しいです。

設置の簡単さ

 設置はものすごく簡単です。天井に手が届けば女性一人でも十分可能な範囲かと。というか私は届いてから夫の帰りを待てず一人で設置しました。

 重さ4.9kgとあまり重くないので大丈夫でした。

セッティングの細かいところ

 台形補正がついているのですが、これ賢いです。投影角度が自動で台形補正に適用されて、さらにそこから細かい調整ができます。

 映像のピントを合わせる時もピント合わせ用の画面がちゃんとあり、それを見てピント合わせの作業ができます。

もう一度結論

 色々書きましたが、やっぱり最高だと思います、この商品。我が家にテレビ革命が起こっただけでも買った価値は十分にありました。

 詳細な情報が出ないうちに先行予約しましたが、本当に正解でした。

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文字を紡いだ航海図

私が文字を紡ぐとき、自分が今いる場所を探す。自分が向いている方角を探す。

止まったままではわからない。文字を紡いで動いて回る。

それは気付き。

紡いだ文字が見せる、私だけの地図。

向かいたい場所に向け、舵を切り直す。

そう、私には行きたい場所がある。

文字は私の帆に吹く風。文字は私の航海士。文字は私の羅針盤

文字を紡いで行く先は、今よりも何かが良いところ。

そうして残った文字が示す、私の船の航海図。

車を買うこと、その思い入れ

 かつて田舎暮らしをしていた頃、必要に迫られて車を買ったことがある。

 車を買うということは、私に大きな変化をもたらした。

 まず、車の車種に詳しくなった。

 それまで友達の車に乗せてもらいながら、友達があの車種は何だとかあの車種は珍しいとか言うのを聞いて、さっぱりわからんな、どの車も似たようなもんじゃないか、などと思っていたが、それがあのフィットは最新型だとかシャア専用オーリスだカッコいいー!とかぐらいは思うようになった。

 それもそのはずだ。車といえば100万200万の買い物だ。買う前にそれなりにあれこれ調べる。ウェブサイトを見たり車雑誌を買ったり。本屋に行っても車のコーナーをじっくり眺めるようになる。その結果、主要な車種を見分けるくらいはできるようになった。

 そしてこれは自分でも予想していなかった変化だったが、自分の車への思い入れができた。

 半年近くかけあれこれ調べ、試乗したりレンタカーで借りたりしてあれこれ乗り比べながら検討した結果、私はスズキのスイフトを買うことにした。

 買う頃にはすっかりスイフトのファンになっていて、乗り始めてからはこの個性的なテクノロジーを搭載した車がますます好きになった。

 私がスイフトを買ったのは6年くらい前だ。その頃のスイフトはエネチャージという、回生エネルギーをバッテリーに溜めはするがそれはアクセサリに回して車の駆動には使わないというエコシステムを採用していた。

 実は、スイフトを検討し始める前はハイブリッド車を買うつもりでいた。エネルギーの効率利用をするテクノロジー、その結果の燃費などに心惹かれていたのだ。

 そして検討の最後にレンタカーで目的の車種を借りて一日中乗り回してみたのだが、その結果は意外なものだった。

 そのハイブリッド車はエンジンとモーターの入れ替わりがあまりに静かで音などではまったく気がつかないのだが、アクセルの踏み込み具合と出るスピードに差が出ることがわかったのだ。同じだけアクセルを踏み込んでるはずなのに、気がついたら速度が変わっている。その乗り心地が車に乗りなれない私には怖く感じられ、結局ハイブリッド車を止めることにしたのだ。

 その後、ガソリン車で燃費が良いものに絞り始め、候補に上がったのがスイフトだった。スイフトには前述のエネチャージがあり、回生エネルギーをモーターに回すハイブリッドを止めた身には、それをバッテリーの充電にのみ使うというコンセプトがシンプルで好ましく感じられた。

 それに加えて好きだったのはエコクールというシステムだ。

 これは車のアイドリングストップをすると冷房が止まってしまうという問題点を解決するために考案された、非常に画期的な発想のシステムだ。

 エアコンの出口に保冷剤を仕込んでおく。それだけ。

 こうすることで冷房が効いている間は保冷剤を冷やし、アイドリングストップで冷房が止まると保冷剤に冷やされた空気が出てくるという、とてもローテクだがハイアイディアのシステムで、それもすっかり気に入っていた。

 正直、車を買うことを考え始めた頃はこんなに車が好きになるなんて想像もしていなかった。

 もちろん乗り始めてからはもっとスイフトが好きになった。もっと言うなら、スズキという会社も好きになった。

 私の父は日産乗りだったが、なぜ何度車を買い替えても日産だったのか、その気持ちがわかった気がした。

 車を買ってからは毎日のように車に乗って、通勤したり買い物に行ったりしていた。

 特に一人で車に乗るのが好きだった。その時間は、間違いなく私一人だけの時間だった。音楽を聴きながら、余計なことは考えずに運転に集中する。そして何処へでも行けると思える。そんな時間が何より好きだった。

 しかし結婚して上京するときに、車を持つことの費用対効果が悪くなり車を手放す決心をした。今から4年ほど前の話だ。

 私のあの白いスイフト。6年前に買った車だけれど、もしかしたら何かあってもう廃車になってるかもしれない。

 でも、あの白いスイフトが今でも誰かに可愛がられていることを心から祈っている。

 そして今日も街を走るスイフトに目を止めながら、あの車ではないかと思っているのだ。