なにかのまねごと

A Journey Through Imitation and Expression

自由意思を望みますか?〜ある疑問が示唆するもの〜

まぁまずは以下を読んでいただきたい。

kokoro.squares.net


読んで頂けたものと思い、解説も補足もなくつづける。この記事はそう簡単に何かを要約して分かった気にさせてはならないからだ。

私も精神薬を飲み始めてからこの疑問を抱き、しかし蓋をして生きてきた。本当の自分など薬を飲んでいなくても分からないものなのだから、今感じる自分が全てだと思ってきた。この方針は記事を読んでも変わらない。
そして、この疑問は更に幾つかの疑問から構成されている。

  • 精神は肉体に隷属するものなのか
  • 本当の自分とはなんなのか
  • ありのままに生きることに価値はあるのか

このいずれが欠けても斯様に深い疑問にはならない。そしてこれらもまた難問なのだ。
ただ、これらの疑問ひいては記事で語られる疑問はあることを示唆している。それは自由意思を持っていたいという希望があることだ。
もし自分の意思が自由でなくてもよいのなら、これらの疑問は生まれる余地がない。
自分の意思が自由であってほしいからこそ、それを妨げそうな考え方が気になるのだ。
私はどうだろう?そもそも私は自由意思を望んでいるだろうか?
実は私は自分の意思が完全に自由でなくともよいと考えているのかも知れない。だからこれらの問いに蓋ができるのだ。
これを読んで下さったあなたはどうだろう?
蓋ができますか?できませんか?
ひいては自由意思を望みますか?望みませんか?

電子書籍派なんだけど気をつけていること

 前にも書きましたが、電子書籍派です。

 でも、電子書籍派として危機感を抱いていることがあります。それは、本屋で本を選ばなくなったことです。

 結局電子書籍で買うのに本屋に行くのは正直な話気が引けます。そりゃそうです。普通の本屋にとって私はお客じゃないのですから。でも、本屋で本を選ばなくなったことに危機感を感じているのも確かなのです。なぜなのか?

 電子書籍はいつでも簡単に、本を探してお店をハシゴしたりすることなく買えます。でも一方で、リアルの本屋さんにはついてこないものがついて来ます。

 それは読者レビューです。

 読者レビューを参考にすることは大いにあります。私も面白かった本などにはレビューを書いたりしています。でも、レビューだけを頼りに本を買うようにはなりたくないのです。

 レビューは所詮他人の感想であって私の感想ではない。そういうものが関係なく、実際に少し読んでみたりして本を選べるのが本屋さんのいいところなのです。

 だから時々、これを読みたい!と思ったらレビューなどは一切読まずに本を買います。自分の感性を信じられなくなったら、そもそも本を選んで買う意義があるのかとまで考えます。

 ネット時代になって、作品自体の評判だけでなく作家自身の評判まで広まるようになりました。そういう時代に、他人の意見に流されず自分の考えで本を選ぶのは難しくなって来ていると感じます。

 だからこそ、なんの前評判もなくとも、もしくはどんな前評判がついていても、自分が良さそうだと思った本を買う機会を大切にしたいと思っているのです。

ドラゴンクエストウォークβ版感想〜二日終了時点〜

 ドラゴンクエストウォーク(ドラクエウォーク、DQウォーク)のβ版テスターに当選した。なので、火曜日、水曜日と合わせて37,000歩ほど歩いた。そんな中での感想を。

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クリアしたクエストの回数はバグっているらしく、カウントされていない

 

 ゲーム内容を一言で言うなら、歩くことで臨場感を高めるドラクエだ。歩くことで遭遇するモンスターは、捕まえるのではなく倒していく。そしてシナリオがある。

 そして、二日歩いての感想は「もっと面白くなりそう」だ。現状では不満もなくはないが、良ゲーの雰囲気がする。

 なので、システムの解説をしつつ感想も挙げていこうと思う。

 

 まずゲームを始めるとフィールドを歩くことになり、周りにモンスターが出現する。そのモンスターをタップすると戦闘が始まり、勝つと経験値やゴールド、モンスターのこころ(後述)が手に入る。それらで自身を強化し、より難敵に挑んでいくというゲームフローだ。モンスターと戦ったりダンジョンに向かったりするために実際に歩く必要があるということ以外はびっくりするほど据え置き機のドラクエになっている。

 

 肝心の敵を倒す部分は今までのドラクエのコマンド式バトルだ。より正確にいうと、純粋なターン制ではなく、ドラクエ11のように順番が回ってきたキャラ一人一人に行動を指示するタイプだ。もちろん、歩きながらそんなことはやってられないのでオートバトル機能が備わっている。

 

 そして、オートバトルとオートエンカウントを併せ持つ「ウォークモード」という機能がある。これを設定しておけば、道を歩く中で近くに出現したモンスターと勝手に戦ってくれる。歩きスマホ対策としての機能だ。

 これは楽なのだが、まだ機能としては不十分だと感じる。

 まず、このゲームでのHPMPの回復手段はマップ上にマメに配置されているツボを割ることなのだが、ウォークモード中はこのツボを割ることができない。このせいで、ずっとウォークモードにしているといつの間にかHPMPが尽きてしまい全滅する羽目になる。今の所デスペナはなさそうなのだけれど、これを回避するにはこまめにスマホを取り出してウォークモードを切り手動でツボを割る必要がある。つまり、歩きスマホになりがちである。これはさすがにアホなのでツボ割りもオートで行う様に修正してほしい。

 

 ダンジョンはクエストを進めると出現する。出現すると言っても、任意の場所や特定の場所に出現するのではなくて、プレイヤーがダンジョンの出現場所を目的地にするという形で指定できる。目的地に選べるのは現在地から半径500m以内のところにある商業施設や公園などだ。大体15ヶ所前後くらいから選べる。この目的地にできる場所はユーザ毎のランダムピックアップらしく、例えば友達と一緒に同じダンジョンを同じ目的地に設定したいと思っても出来ないらしい。また、現在地から遠ければ遠いほど次のダンジョンを出現させるのに必要なアイテムが多く手に入る。

 そしてここは攻略上重要なのだが、ダンジョンを発生させるとその近辺にはダンジョンのレベルに応じた強さの敵が出現するようになる。なので、何も考えずにダンジョンをホイホイ出現させていると、一気に近隣の敵が強くなってしまいレベル上げが辛くなるので、ダンジョンに設定されている推奨レベルに到達するまではダンジョンを出現させないことをオススメする。

 

 次はプレイキャラの強化要素についてだ。ここは正直色々思うところがある。

 据え置きのドラクエだと、モンスターを倒してレベルを上げれば様々な技や呪文を覚え、あとは装備を整えれば強くなる。シンプルだ。

 しかしドラクエウォークのキャラの強化はこれより複雑である。

 まず、レベル上げだけで上がるステータスは微々たるものである。また、技や呪文もほとんど覚えない。

 ではどうやってキャラを強くするのか?それは武器防具の装備とモンスターのこころを装備することでだ。

 モンスターのこころはドラクエ7にもあった概念だが、ドラクエ7のそれはこころを持っているモンスターに転職できるというものであったのに対し、ドラクエウォークのモンスターのこころは装備することで大幅にステータスアップするアイテムだ。

 モンスターのこころはモンスターを倒すことによってドロップする。こころには色とランク、コストが設定してあり、色が職業の適正(黄色なら戦士向け、紫なら魔法使い向けなど)、ランクはそのこころの強さ(S〜Dまであるらしい)、そしてコストは装備するときのコスト上限に関わってくる。

 この心はすごく強い。レベルが1上がってもさいだいHPは5前後しか増えないが、こころを装備すると10や20はサクッと増える。そしてそれが最大3つまで装備できるのだから、その重要性は高い。

 

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レベルアップ時のステの上がり具合とこころでの上がり具合

 そしてもう一つのキャラの強化要素が武器防具だ。

 この武器防具はクエスト報酬で手に入ることもあるが、基本的にはガチャで入手することになる。そして、キャラクターの強さに大きく関わる特技や呪文は武器防具に設定されていて、強い技が使いたければ高レアの装備をガチャで当てて、さらにその装備を強化石を使ってレベルアップさせ強い技を使える様にする必要がある。

 ここで私が懸念するのは、普通にシナリオをクリアするだけであっても高レアの武器防具が必須になるバランスになってしまわないかということだ。

 どうか、普通にシナリオをクリアするだけであったら、レベルを上げこころを揃え低レアの武器防具でも強化石で強くしていればなんとかなるレベルであってほしい。

 もう一つ要望を加えるのなら、特技や呪文はガチャの武器防具依存ではなく、こころ依存にしてほしい。今の所、こころを狙って集める意味は薄い。ステータスアップにしか使えないので、このこころじゃないといけない様な要素がないからだ。でも、例えばホイミスライムのこころを装備するとベホイミが使える様になるというのならば、何が何でもホイミスライムのこころを手に入れなくてはならない必然が生まれる。そしてそれが歩く動機にもつながっていくからだ。

 特に歩かなくてもガチャで強い武器防具=強い特技や呪文が手に入ってしまうのならば、このゲームがウォークという名を冠する意味がないのではとまで思ってしまう。

 ちなみに、第2章に入ってから雑魚敵すら強くて辛い状況に陥るのは、2章からはこのこころの装備と武器防具強化をしなければダメだというバランスになっているのに、これらの要素に1章の時点では気づかない(1章は使わなくてもクリアできる程度の難易度)からだと思う。ちゃんとこの2点を1章の段階でチュートリアルに組み込んでほしい。

 

 いろいろと書いたが、ゲームの感触としては悪くない。でなければ二日で37,000歩も歩かない。さらにブラッシュアップされた正式版を楽しみにしている。