なにかのまねごと

A Journey Through Imitation and Expression

はてな匿名ダイアリー

 丁度1年くらい前から、はてな匿名ダイアリーにも少しばかり文章を書き倒すようになった。いや、少しばかりなどとは言えないか。ここの日記よりもはてな匿名ダイアリーの方がエントリー数が多いはずだ。そんな中で、たくさんのブックマークをつけてもらえた記事もやや片手に余るくらいに出来た。正直、自分の書いたエントリーがはてなブックマークに追加され、さらに多くのブックマーク、タグ、コメントが付けられていく様をを眺めるのは何とも言えず楽しい。麻薬的ではないかと感じてしまう程に。
 認知欲求というのもなかなか深い業なのかもしれない。


 そういえば、時々私が書いた増田のエントリーに対して、これが増田じゃなければという様なコメントもいくつか付けられた。私も内心そう思わないでもない部分が多少はあるが、やはり増田じゃないとダメなのだ。
 まず、見てくれるユーザ数が自分のはてダと比べると桁違いだ。もちろん増田にアクセス解析を仕込んだりなどは出来ないので正確な比較は出来ないが、これは実感というか体感として。
 そして、キャラクターの統一に気を配らなくともいいというのも増田の大きな利点だ。私の増田のエントリーを全て晒したら、多くの人は何だこの無茶苦茶な人物は、と思うことだろう。それが本来の姿なのだということには疑いを挟む余地はない。しかし、世の中建前というものが必要なのだ。それはネットの海でもリアルの陸でも何ら変わらない。
 でもまぁ、このはてダ自体からしてあまりそうしたところに気を配ってるとは言いがたいから、軽く自己矛盾しているが。


 後は、自分の増田エントリーに付けられたコメントを見て、自分がそのエントリーにこめたもの以上のものを感じてくれるユーザが少なくない、ということが分かった。それは嬉しい発見の時もあるし、悪い方に誤読されている時もある。けれども、そうした例を見るにつけ、私が書いた文章は公開された時点で私だけのものではないのだということを強く感じる。アダ戦記の3巻で、月影が言っていた。「私の体も人生も、あなたのものでもあるから」と。


 …、結論が見えないな。いつもは書いてるうちに見えてくるものなのに。でも、そんな捜索中なものを晒すのも、悪くはないか。