なにかのまねごと

A Journey Through Imitation and Expression

やたらとぶつかる

 私は統合失調症だと診断されて何年も病院に通って服薬治療をしています。この病気、有名な症状は陽性期の妄想、そして陰性期の意欲減退などがありますが、どうも3つ目の症状としてボケというか短期記憶力の低下とか思考力の低下もあるんじゃないかと言われてきたらしいです。
 というわけで、去年いくつかテストを受けてみたところ、障害認定まで後2歩分ぐらいにまでこれらの能力が低下していたらしいです。で、研究の一環として無料でたしかガンの薬を特別に飲ませてもらって、半年しないうちにそれらの症状に改善が見られました。多分先生の論文に私のデータも引用されているんだろうなー、と思います。
 でも私、物覚えが悪くなったという自覚があんまりなかったんですよね。頭の中がぐちゃぐちゃだな、とは思っていたのですが、でもそれのせいなのか自分の現状を以前とちゃんと比べることが出来なかったというか前より忘れっぽくなったかなーと思っても気のせいだとか普通に思っていたわけです。
 けれど先生に思考能力などが改善したと言われた後と前では、あることが決定的に違うことに気が付きました。それは、物にぶつからなくなったということです。
 多分思考力が一番落ちていたであろう時期にはテーブルにぶつかったり階段ですねを打ったりタンスの角に小指をぶつけたりなど毎日のようにどっかに体をぶつけていたわけですが、改善したと言われた後にはそういや体ぶつけなくなったな、と。
 なので、最近妙にいろんなモノに体をぶつけているそこのあなた、自分の記憶力が低下していないか気をつけてみてください。