なにかのまねごと

A Journey Through Imitation and Expression

輪るピングドラム感想を読んで

 各所で輪るピングドラムの感想を読んでいたのだけれど、賛否両論があって興味深い。あのエンドで、結局最初から愛されない子供はどうすんの?という意見があり、私もあのエンドに感動しつつもその疑問に答えを返せなかったわけで。でも、輪るピングドラムはどんな子供にもたとえ覚えていなくとも誰かに愛されていたのだという幻想を信じさせるための物語で、あのエンドこそがすべての子供達の始まりであり第1話なのだ、という意見を読んで答えを得た。愛されない記憶を持っていた多蕗とゆりは桃果の愛こそが自分たちの始まりであるということを自覚して歩き出せるようになった人物であり、愛されない記憶も忘れた陽毬と愛そのものの象徴であった苹果は愛から始まる自己に無自覚であるがそれが故に幸せな少女たちになったのだ。

https://twitter.com/#!/nagano_haru/status/150454861253718016
http://d.hatena.ne.jp/furuyatoshihiro/20111223