なにかのまねごと

A Journey Through Imitation and Expression

たまには本屋に

 最近本を買うといったらKindleで買ってばかりだったりする。Kindleはかさばらないのがいい。

 しかし、たまには本屋に行ったりする。そして、パラパラと中を眺めて本を厳選する。この時、気になった本の評判をケータイを使ってamazonで見る、ということは極力しないように気をつける。何故なら、感想は所詮他人の感想でしかなく、自分が思うこと求めることとは違うからだ。

 そうしていい本と出会った後、今度こそamazonレビューを覗いてしまう。自分とは違う人の感想もやっぱり気になるのだ。そしてそのレビューが散々だったりすると、危機感を覚える。自分の感性にではない。口コミだけを信じて、つまりKindleだけで買い物をすることについてだ。

 自分とは違う人の感想だけを信じて本を買う行為ほど危険なことはちょっとないかもしれない。本との出会いは自分の知性を形作るものであり、ひとつひとつの本の中身が違うように、知性の形も人それぞれ。自分にぴったりはまる本は、自分の目でしか選べない。であればこそ、選ぶ責任も自分で負える。そこを他人に明け渡してしまうのは、ちょっと怖い。

 amazonの便利さもそれはそれで享受しているが、本屋に行く機会も極力大切にしたい。